わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

解釈力とアドラー

私はアドラーの考え方、思想が好きだ。「嫌われる勇気」という、アドラーの思想を青年と哲人の対話形式で分かりやすく記述した本を読んで以来、その思想を体得したいと心掛けている。もちろん、難解な部分、まだ理解できていない部分がたくさんあるのだが。

 

昨日「解釈力」について書いたが、アドラーもまたこの「解釈力」を重要視していたと考えられる。彼はトラウマを明確に否定し、「今の不幸はあなた自身が選んだものだ」と教えている。一般的にトラウマは過去の体験から生じるものと考えられているが、過去の出来事にどのような意味を与えるかは、恣意的であり、自分自身で選べるものだ、と教えている。つまり、過去の不幸な出来事を不幸ととらえるのも、ラッキーだったととらえるのもあなた次第という分けだ。まさに、交通事故にあって右足を失った夫に対し、「あなた、よかったわね。命は助かった。その上左足は残った」といった奥さんのように。