わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

2020-01-01から1年間の記事一覧

DXに関する雑感(第2回):DXに成功したけりゃ4つの事を抑えようね、という話

昨日のエントリーで、DXとは本質的には「社内にデジタル文化を醸成する事」だと書いた。現状がどんなに非効率だろうが、今この瞬間はデジタル技術を一切使っていなかろうが、関係なく、会社の文化が変わればDXは自然と進んでいくのである。つまり、「使える…

DXに関する雑感(第1回):DXって「会社の文化を変える」という事ですよ、という話

自宅の周りの道を7キロほど散歩するのが日課になっているのだが、歩きながら考えた事で久々に軽く自分のために整理しておきたい、と思った事が出てきたのでエントリーに残しておく。 デジタルトランスフォーメーション(以下DX)に関する雑感なのだが、第1回…

コンサルティングにPh.D.は必要か

Ph.D.繋がりで、エントリーしておこう。 コンサルティングにPh.D.が必要か、という問いに一言で答えるのであれば、「必要ない」という事になろう。 ただし、これには色々と注釈をつける必要がある。 まず、この文面において、コンサルティングとは戦略コンサ…

Ph.D.は取得してよかったか

一度、自分が取得したPh.D.(博士号)について書いておきたいとふと思い、パソコンの画面に向かっている。 Ph.D.はよく、「足の裏の米粒だ」と揶揄される。つまり、取らないと気になるがとっても大したことないというのだ。これは本当にその通りだと思う。 …

いわゆる「頭がいい」人ほど認知が歪む

最近、自粛生活で家にいる時間が極めて長いせいか、色々な思考実験をするのが趣味のようになっている。 その中で、あらためて気づかされる事は、一般的な教育がいかに人の頭を腐らせるか、という事である。「頭が腐る」という事をより具体的に書き下せば、「…

素材放置:S&P 500 Indexes by GICS

コロナの影響を市場はどうとらえているのか、どの業界に影響が大きくて、どの業界は比較的速やかに回復しそうなのか、何となく肌感を持っておきたく、GICSの大分類ごとにS&P 500を切って、横並びで比較してみた(2020年1月2日を100としてある) せっかく作っ…

成功する人は「今」起業する

人生40歳に近づいてくると、実際には見えていないのに「大分先が見えてきた」と錯覚し始め、自分の思考や行動のすべてが「緩やかに死の準備をしている」ように感じられ、加えてコロナで世の中自粛ムードで、輪にかけて気分が落ち込む自分を感じながら、「こ…

スケジュールを引く上でのマインドセット

「スケジュールを引けって簡単に言うけど、スケジュールを引くには、スケジュールを引けと言った側も覚悟を決める必要があるんだぞ、ごらぁ」という個人の見解を書く システム開発の管理に、曲がりなりにも携わるようになり、非常に憂鬱な作業の一つにスケジ…

自分が考える知性とは何か

ダラダラと書く。最近頭の中で一定の理解に達したある事について。おそらく多少長くなるだろう。 それは、「知性(平易に言い換えると、頭が良い)とは何か」という問いに対する(自分なりの)答えである。 別に哲学的な事を書きたいわけでもないし(そもそ…

自分へのメモ

自分へのメモのような文章で、わざわざブログに書く必要はないのだが、たまたまなぜか久しぶりに開いたのでここに書いておこう。 言われてみれば当たり前のことで、自分もこれまで意識していた事ではあるが、あらためて強く意識せねばいけないと最近思う事が…

新型コロナにみるコミュニケーションの質

このブログでも何度か触れたことがあるテーマだが、コミュニケーションの質、というのは非常に大切である。特に質の高い仕事をするためには、自分の意図を正確に言葉で表現して相手に伝える事ができる、というのは必須で、それができるだけで(あくまで自分…

経営コンサルタントの専門性コンプレックス問題の先にある「無用の長物化への恐怖」問題

以前「経営コンサルタントの専門性コンプレックス問題」と題したエントリーを3回に分けて書いたが、これは新卒2~3年目のジュニアからマネージャーあたりの人間が抱える問題であり、自分も体験したことがある分、リアルにその存在を語れるものであった。 一…

コンサル能力の飛躍

自分のコンサル能力が非連続的に伸びた、と感じた事がある。それは、新卒で入ったBCGを卒業し、しばらく個人事業主やら起業やらを経験した後に入ったマッキンゼーでのことである。 一般的な事業会社やベンチャー、はたまた(弱小ベンチャーで短い期間だが)…

働き方改革

日経プラス10を見ていたら、働き方改革関連法が4月から中小企業にも適用されるという中で、スマートファクトリーが注目されているという特集が組まれていた。製造業における労働生産性を見ると、2000年には日本は世界で1位だったが、今では14位らしい。 「働…

科学の社会実装が最も遅れている領域

E PRONTO 東京大学中央食堂店。東京大学の安田講堂の下あたりにある中央食堂の中二階にあるカフェの正式名称だ。自分が東大の学生だった頃は、ただ中央食堂のメニューが陳列されている味気ない場所だったのだが、いつぞやカフェに改装されたらしく、非常にい…

経営コンサルの「専門性コンプレックス」問題(最終回)

前回までのエントリーで、経営コンサルティングファームで働くコンサルタントがしばしば陥る「専門性コンプレックス」は誤解が原因である事、日本とアメリカではかなり事情が異なる事などを述べた。もう一つ、最後に触れておきたい要素として、業界特異性が…

経営コンサルの「専門性コンプレックス」問題(その2)

前回のエントリーで、経営コンサルティングファームで働くコンサルタントがしばしば陥る「専門性コンプレックス」は誤解が原因である事が多い、といった主旨の事を述べたが、この専門性に関する状況は日本と海外で大きく異なる。「日本対海外」という対比と…

経営コンサルの「専門性コンプレックス」問題(その1)

マッキンゼーやBCGといった、いわゆる経営コンサルティングファームで働くコンサルタントは、しばしば「自分には専門性がないのではないか」という悩みを抱く。新卒入社の場合は、2~3年目あたり(つまり仕事のやり方を覚え、ある程度自分でアクセルを踏んで…

速読

このブログを始めたのは、自分が人生の後半に差し掛かるに際し、人生の前半で起こった色々な事をまとめようと思ったからであるが、この前ある人と話していて、地味に重要な事をエントリーにし忘れていたことに気が付いた。 それは速読についてである。 大学…

バイタリティー

短い感想のようなエントリーになってしまうが、、、、 連日ゴーンさんの国外逃亡が話題になっているが、純粋に「65歳で国外逃亡をはかる」というそのエネルギーがすごいと思う。生に対する執着心というか、向上心というか、自分の正義を貫く信念というか。65…

知識と知恵

年末にExマッキンゼーの岡田祥吾さん(残念ながら直接の面識はない)のツイッターの投稿が炎上しているのを見た。投稿内容は下記のようなものだ: マッキンゼーで学んだのはビジネスの方法でも業界知識でもない。それは学ぶ力だ。一ヶ月間死ぬ気で一つのこと…