組織という概念が壊れていく
昨日会社の全体会があり、そこでの議題の一つが、「個々人がより働きやすくするにはどうしたらよいか」だった。
一緒に議論したメンバーが、会社の中でも「極右」というか、異なる思考方法・意見をもった人間だったからなのかもしれないが、結論は「オフィスをなくそう」だった。
メンバー曰く、
- まず自己認識として、我々はプロフェッショナル集団であり、個々人が個々の能力を最大限に生かして世の中に貢献しようという志を持っている
- したがってこの会社は「互助会」のようなものであり、経理処理など面倒な部分を共有し、助け合ってるだけに過ぎない
- だから、そもそもオフィスは必要ない。どうせクライアント先に常駐したりしているのだから、自由に使えるレンタルオフィスが都内にいくつかあれば、それで充分である
といった事だった。
プロフェッショナル集団が集まると、確かにそういう感じになる。個々人が一人でも稼げちゃうから、はっきり言って組織に属さなくてもいいというか。でもこれがインターネット時代の組織の姿な気がしていて、より人々が有機的につながっていくがゆえにこれまでの組織の形態は崩れていく。
特に優秀な人材は一つの組織で働く事に飽き足らず、どんどん外に出ていく傾向にあり、実際、複数組織で働きつつ、個人でも事業を行っているような人がまわりにごろごろいる。彼らにとっては急速に組織というものが意味をなさなくなっている。一方で組織にいる人は、そこまで能力の高くない人か、あるいはその組織が好きで好きでしょうがない人のどちらかになっていくのだろうな。という事は、「好きで好きでしょうがない」と思わせるブランド力・労働環境を構築できない会社は、
- 能力が高くない人の吹き溜まりになり、、、
- 組織をドライブできる能力の高い人間は外注で高いお金を払って雇う必要がでてきて、高コスト体質になり、、、
- やがて競争に負けてつぶれていく
という事か。書いてみると当たり前の事の様だが、インターネットってやっぱり孫さんの言うように、向こう100年くらいかけて浸透していく革命で、組織をも壊していくのだと思う