わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

民主的プロセスで年老いていく日本

実質的に、国政選挙の投票において、若年層3人強と団塊世代1人が同じ重さ。若者がますます投票に行かなくなり、政治家は当然年配向けの政策ばかりを実行していく。構造的に、民主的プロセスを踏みながら年老いていくのが日本

 

今日は参議院選挙の投票日。投票率が50%を割るとも推測されているようだ。そんな日にメディアは朝から闇営業問題一色で、宮迫・亮の会見を受けて、吉本興業への批判を強めている。正直、選挙に比べて、そんなに重要な問題なのだろうか?日本人らしいと言えば日本人らしい。吉本興業の問題は、日本人が好むストーリー展開で、明日の社長会見も、選挙の話題をかき消すくらいに注目を集めるのだろう。

 

一方で、各議員の選挙活動を見ていても、相変わらず名前を連呼するばかりで、政策のまじめな議論は何一つないように思う。サブリミナル効果のみで選挙結果が決まる。この光景を見るたびに、日本人って本当に頭どうかしてるんじゃないか、と思ってしまうのは僕だけではあるまい。

 

そして追い打ちをかけるように人口構造の問題がある。2015年に行われた第47回の衆議院選挙では、1票の重さが、20代前半の男性と60代後半の男性で、3.8の差があったようだ。投票を得るために同じリソースをかけるとして、それを20代前半の男性に向けると1票しか獲得できないが、60代後半の男性に向けると3.8票得られるという事だ。そりゃあ、シニア層向けの政策ばかり訴えることになるよね、政治家は。仮に投票率が100%だったとしても、先の3.8の差は1.5にしか縮まらないようなので、理屈の上では間違いなく60代向けの施策を考えた方が当選にかかる労力が少なくて済む。そんな構造だったら、若者はより選挙にはいかなくなるよな。行っても行かなくても一緒だもん。