わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

忘れがちなヒトの特徴

見落とされがちだが、ヒトの特徴の一つは、サイズが大きい事。きわめて大きい動物の一つ、が故に、環境負荷も大きい

 

「動物としてのヒトの特徴は?」と尋ねられると、一般的に多い回答は、「二足歩行である」とか「知能が高い」といった事があげられると思うが、もっと基本的な事として、「大きい」というものがある。

 

ヒトは地球上に生息している他の動物と比較して、かなりサイズが大きい。「大きさ」を正確に定義して数えたわけではないが、実際にヒトより大きい動物はクジラやゾウなど、30くらいしかいないのではないだろうか。30と書いたが、例えばクジラやゾウというのは生物学の分類上では目名なので、正確には「30目」であって、各目に5つくらい種がぶら下がっていると仮定すると(具体的にはゾウ目だとアジアゾウアフリカゾウ、マルミミゾウの3種が知られている)、ヒトより大きい動物は150種くらいという事になろうか。地球上に存在する動物の種数は全体でいくつか、というのは実は深遠な問題で答えるのが難しいのだが、最低でも300万種とされているようなので、それに基づくとヒトはサイズで言えば、上位0.005%に入っていることになる(地球上に存在している哺乳動物に限ってみても、全体で約5,000種類とされているので、サイズで言えばヒトは上位3%以内くらいか)。要するに人は極めて大きい動物なのである。

 

一方で数でみると70億人を超えており、哺乳動物の中で見ると、ネズミ等のげっ歯類についで2番目の多さである。

 

かなり大きくて、数が多い、すなわち環境負荷が甚大なのである。

 

逆に言えば、ヒトのサイズを仮に1/2にできれば、現在の環境問題などは一気に解決できるのかもしれない。ちなみに、倫理的な問題は一旦置いておいて、技術的にそれが可能かと言えば、可能である。実際に見たことがある方も多いと思うが、小人、と呼ばれる人が存在している。小人症の多くは、単一遺伝子の変異による事が知られている。すなわちある一つの遺伝子に変異を加えるだけで現れる形質であり、現代の科学ではそれを人為的に作り出すことができてしまう。最近中国でクローン人間が作り出された、というニュースがあったかと思うが、当然倫理的問題が伴うわけで、現実的手法では全くないわけだが、「環境問題を解決するために何をやってもいい」というあくまで仮定の状況があったとすれば、自分なら「じゃあ遺伝子操作を義務づけて、今後生まれてくる人は全て小人にします」というのが自分の解答である。ある意味究極の解決法かもしれないな。