わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

ドローンの威力

雑文である。

 

サウジアラビアの石油施設攻撃のニュース。日本では「よくある中東の政治不安のニュース」程度にしか報道されていないように思うが、個人的にはドローンで国境をまたいで攻撃したというのは結構衝撃的だった。ドローンはやはりイノベーションで、こういった事に活用できるだろうという事は容易に想像できたわけだが、実際に起こってみると、軍事的観点でもやはり破壊的イノベーションだったのだなと思い知らされる。

 

サウジアラビアと言えば、確かトランプ氏が大統領に就任して、初めて訪問した外交先だ。訪問した理由は武器を大量に買ってくれたからで、(検索してみると)サウジアラビアは計1,100億ドルもの武器をアメリカに発注している。その中には当然地対空ミサイルのようなものも含まれていたはずで、ドローンはいとも簡単にその防衛網を突破したことになる。爆弾を積んだドローンと言っても、開発に大した費用はかかっていないはずで、せいぜい百万円単位ではないだろうか。そうしたドローンが、兆円単位をかけて整備した武力でも防衛できないことを証明し、しかも、今のところどこの国が攻撃したか特定できていないところを見ると、匿名性も担保している。これは革命的だなと思う。

 

ポジティブな事ではないが、マクロでみると兵器が民主化されているというか、お金を持っている国だけが軍事力を持てるのではなく、こうした新技術を駆使すればお金をかけなくても十分な攻撃力を持てるようになっているという事だと思う。

 

ラグビーワールドカップが開催されており、来年はいよいよオリンピックがやってくるが、こういったニュースを見ると、ドローンを飛ばして開会式の会場で爆発させるといったテロも想像してしまう。そうしたことが、いとも簡単にできるようになって、かつ防衛が非常に困難となると、なんだかそういった場所に出かけるのも怖いなと思ってしまうわ。。。