わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

選択肢を減らすという事

選択をする事には想像以上に精神的・経済的コストがかかる。生活の色々な場面で小さな事でも「選択肢を減らす」ことは、かなり大きな意味があると思っている

 

選択をする事には、色々なコストがかかっている。悩んだり、相談したり、調べ物をしたりするのにかかる時間はもちろん、別の事を行っててもふとその事を考えたりするという点でマインドシェアも大きく奪われる事がある。もちろんそのコストに見合った重要な選択というものが人生には存在すると思うが、そのコストに見合わない選択もたくさん存在しており、それらについては選択肢をなくしてしまう、という事が大切だと思っている。

 

何やら仰々しい書き出しになってしまったが、触れたいのはつまらぬことで、「自分は生活の色々な場面の選択肢を意図的に消してしまっている」という事だ。例えば、靴下の神経衰弱。

 

20代の後半だっただろうか、TBSの安住さんがラジオで「毎週洗濯をするたびに靴下の神経衰弱をしている自分がむなしい」という話をしているのを聞いて共感し、その週以降、靴下を買うのはユニクロで、色も濃い紺色のものに統一する、と決めてしまった。こうすることで神経衰弱をする時間も、その日はいていく靴下を選択する時間も削ることができた。ユニクロに関してはその後自分の中での地位がどんどん上がり、今では洋服は全てユニクロで買う、と決めてしまっている。

 

このように生活の小さなことでも「選択肢を捨てる」という事が、自分にとっては精神的な安寧につながっている。実践している事をいくつかランダムに例示しておく:

  • (前述のように)洋服はユニクロでしか買わない:
    中でも靴下・下着・肌着は毎回必ず同じ種類・色・サイズのものである
  • ボディーソープ・シャンプーも同じものを使い続けており、アマゾンで3~5本づつくらいまとめて購入するようにしている
  • ついでに歯ブラシ、歯間ブラシ、髭剃りも毎回同じ商品をアマゾンでまとめ買い
  • スニーカーはニューバランス
    何かのドキュメンタリー番組で、家族的雰囲気の会社で、雇用を守る意味でもアメリカ国内での製造にこだわっているという話を見て以来、製品を買う事でこの会社を支援しようと思っている
  • 牛丼チェーンは松屋しか行かない:
    吉野家は未だに対面で注文を取っているようだが、それを「お客様との接点を大切にするためだ」と主張してしまう事が、時代錯誤甚だしく、行く気にならない。一方松屋はそれなりにデジタル戦略に力を入れており、「毎日の食卓になりたい」というスローガンも非常にしっくりくるので、松屋一択
  • お酒は付き合いでも飲まない:
    元々家でお酒を飲むタイプではなく、仕事の付き合いで飲む程度だったのだが、それもなんかバカバカしくなって、仕事の席でも飲むのをやめてしまった(これは独立したエントリーで今度書こう)

などなど。細かいものを上げると、恥ずかしながらもっと色々あるのだが、笑

 

選択肢を減らすと一見人生つまらなくなってしまうようで、「制限が創造性を高める」と言われるように、制約を設ける事で逆に創造的になっている気がする。ニューバランス松屋という企業について色々調べて詳しくなったり、お酒の健康効果について調べて知識が増えたり、それはそれで人生を豊かなものにしてくれていると思う。

 

キャリアの選択においても、実は選択肢を減らして考えるとか、自分はこの仕事が天職なのだと思い込んで進む、という事が重要だったのだと、この年になって思うが、それはまた今度書いてみたい。