わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

コンサル能力の飛躍

自分のコンサル能力が非連続的に伸びた、と感じた事がある。それは、新卒で入ったBCGを卒業し、しばらく個人事業主やら起業やらを経験した後に入ったマッキンゼーでのことである。

 

一般的な事業会社やベンチャー、はたまた(弱小ベンチャーで短い期間だが)社長というポジションを経験したせいか、自分が作るアウトプットがより経営者視点でシャープに、「芯を食ったもの」になっていると実感できるようになったのだ。パワポを何枚も作るのではなく、濃度が極めて高い一枚(=それだけで経営判断できる)が自然と作れたり、直線ではなく曲線を用いたコンセプチュアルな一枚が作れたりするようになっていることに気が付いた。

 

それは周りの目から見ても少し異質だったようで、純血(=新卒マッキンゼー)のジュニアメンバーから、「吉村さんは平たく言えば、“この一枚で勝負しよう、自分が責任取るから”というスタイルですよね。マッキンゼーらしくはないけど、笑」と言われたことがある。

 

こういった経験から推測すると、新卒で経営コンサルに入って数年後に一度外の世界を色々体験する事は、いずれコンサルキャリアに戻るにしてもかなりプラスなのかもしれない。特にどんな小さい会社でも、取締役のポジションを経験すると、がらりと自分の視座が変わると感じる。

 

 

経営コンサルで将来パートナーまで行こうと思っている人でも、途中で寄り道してあえて別のキャリアを少し経験してみるというのは、悪くないのかもしれない。