超一流の経営コンサルタントに必要なもの
超一流の経営コンサルタントに必要なものを「たった一つ挙げろ」と言われたら、
「死生観です」と答える。
コンサルタントに必要なものはたくさんあるだろう。それこそ新卒で戦略コンサルティングファームという場所に入れば、パワポ資料の作り方といった分かりやすいハードスキルから学んでいくし、少し経験を積んでクライアントマネージメントが求められるころにはコミュニケーション力といったソフトスキルが磨かれていく。しかし、たった一つ、しかも、超一流のコンサルタントになるために必要なもの、と言われたら、死生観、だと思う。
なぜならば、優秀な経営者の多くがその死生観をしっかり持っているからだ。分かりやすい例を挙げればSteve Jobs。誰もが知っているStanford大学の学位授与式でのスピーチで、彼は明確に死生観について述べている。死生観をつかんだ先に、覚悟が生まれ、その覚悟を持って経営にあたっている経営者は、時間の密度が全く異なる。
そういった経営者と対峙するためには、経営コンサルタントにも死生観をつかんでいることが求められる。そのコンサルタントが覚悟を持って、人生を賭してコンサルティングに当たっているのかどうか、超一流なのかどうか、経営者は一瞬で見破れると思う。