わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

非言語的なコミュニケーションを鍛える

コミュニケーションの9割以上は、非言語的な要素で決まる、と言われる。つまり、実際にしゃべっている言葉の意味などどうでもよく、それ以外の要素で相手に伝わる内容が決まるといっても過言ではない。その非言語的要素をコントロールすることが重要である。

 

BCG時代、コンサルタントとしてのコミュニケーションスキルの獲得には苦労した方だと思う。正確には今でも苦労していると思うし、うまい方ではない。「コミュニケーションスキルの獲得には苦労した」といっても、実際に自分の意思を正確に、比較的論理的に表現する事に苦労したわけではない。むしろその部分は昔から比較的得意だっと思う。苦労したのは、非言語的な要素の部分、コミュニケーションの9割以上を占めると言われる部分のコントロールだ。

 

非言語的要素とは、具体的にしぐさ・表情・視線といった視覚でとらえられる情報と、声の質(高い・低い)・速さ・大きさといった聴覚でとらえられる情報が含まれる。自分はどうも感情を声にのせて話すのが苦手で、しゃべりかたもぼそぼそしているので、全体的に「興味が薄い」とか、よくとらえれば「クール」という印象を与えてしまうらしい。しかし、コンサルタントという職業では時としてクライアントをリードし、動かす熱量が求められるわけで、そういったしゃべり方を身につける必要がある。

 

ボイストレーニングに通ったり、身振り手振りを大きくしたり、色々工夫しているうちに、ある種職業人格のようなものが形成され、本気で会議に臨んでいるときには比較的感情をのせて話せるようになった気はするが、長い年月をかけて染みついてしまった癖というのは中々抜けるものではなく、気を抜くと大抵ぼそぼそ話している。

 

そこに対する不器用な自分なりの対策としては、(9割の部分も何とか人並みに持っていく努力をしつつ、、、)9割の非言語的要素など吹っ飛ぶくらい1割の中身を濃くする、というものである。「こいつが話すとなんか重要なことを言っていることが多い」という印象を獲得できれば、たとえぼそぼそ話していても、人はなんか耳を傾けてくれるものなのだ。

 

まあただ、実際に世の中を見ると、大した事は言ってないのに声の声量の大きい人が会議を仕切ったりするわけで、やはり9割の非言語的要素は大きい。

 

またボイストレーニング通おうかな。