わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

英語はライティングが一番難しい

英語に限らずどの言語でもそうなのかもしれないが、ライティングの技術をネイティブ並みに身につける、というのが一番難しいと思う

言語能力をリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4つに分けた時、「ネイティブ並みの能力を身につける」のが一番難しいのはどれだろうか。

 

Google検索をしてみても、少なくとも英語の場合、リスニングが一番難しい、と記述しているサイトがほとんどであるが、自分の感覚からするとこれは間違いで、ライティングが圧倒的に難しいと思う。これはほぼ確信に近く、世の中の常識が間違っていると思っている一方で、あくまで自分の知り合いのヒアリングベースであり、悲しいかな科学的根拠に乏しい。

 

少なくとも、トータル10年に渡る自分の米国生活の中で、現地で育ってほぼネイティブのような日本人に何人も出会ってきたが、ライティングがネイティブ並みにできる人は一人も見たことがない。また自分のように子供のころ数年米国で生活し帰国した、いわゆる帰国子女の知り合いもたくさんいるが、同様である。考えてみれば、日本に住んでいる日本語が流暢な外国人で、日本語を自分並みに書ける人は出会ったことがない。

 

このライティングの能力、いずれにしろリスニングやスピーキングに比べて重要ではない、と思うかもしれないが、ことコンサルティングという職業においてはクリティカルなのである。なぜならば、コンサルタントはスライドやらメールやらを多用し、「文字で表現する・記録に残す」という事が仕事の一部だからである。

 

海外オフィスを経験している人の中には、このライティング、特にスライドライティングに苦労した、という人も多く、自分もその一人である。日本人の感覚からすると、まあ十分通じると思える表現でも、アメリカ人から見るとニュアンスが全く異なり、「こんなクソなスライド書くな」と破り捨てられるわけである。

 

ライティングを侮るなかれ、なのである。