わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

バックオフィスの人にほど丁寧に接する

たまに、バックオフィス系の社員の人(秘書さんとか、プロダクションの人とか)に偉そうな態度をとっているBA(又は、アソシエイト)がいるが、著しく間違った認知をしている。「バックオフィスの人にほど丁寧に接する」が鉄則。肝に銘じるべし、だ

 

新卒でBCGに入社してすぐ、自分のメンターについてくれた人はプロフェッショナリズムの塊のような人だった(以前のブログで触れたとおり、である)。彼は実は高校の同期でもあった。1学年160人程度しかいない高校だったが、奇跡的に3年間一度も同じクラスになったこと、どころか会った記憶すらなく、面識が全くなかったのだが、修士を終えて入社していた彼は、ファームの中では自分の3年先輩だった。たった3年、と思うかもしれないが、コンサルティングファームの3年は一般の会社の10年に相当する、と言われるように、入社当初の自分にはだいぶ遠い存在のように思えたのを覚えている。その彼に師事できたことは、自分の人生で最も幸運な出来事だったと思うし、今の自分が細々コンサルっぽい仕事をしながら食べていけてるのも、彼のおかげだと思う。高校の同期ではあるが、未だに彼とやり取りをする時は意識的に敬語を用いているのもそのためだ。

 

新人研修を終えて、プロジェクトに入った初日の夜、その彼からもらったインプットは「バックオフィスの人ほど丁寧に接しろ。めっちゃ丁寧に接するんだ。コンサルティングスタッフはどうせすぐにやめるし、激しく対等にやりあえばいいが、バックオフィスの人に嫌われると仕事ができなくなるぞ」だった。本当にその通りだと思う。そのインプットに忠実に従い、自分がどんなに忙しくてもバックオフィスの人に仕事をお願いする時は極力指示を具体的に・丁寧に伝えるよう努力し、出張でお土産を買うときには真っ先にお世話になっているバックオフィスの方々の分を買うようにしていた。それがいつしか自分にとっては当たり前の行動になっていたが、マッキンゼーでバックオフィスの方に「いつも指示がとても丁寧で助かります」とお礼を言われたことがあり、嬉しかったのを覚えている。

 

新卒で戦略コンサルに入ってくるものの中には勘違いする人間がたまにいる。「俺様はコンサルタントなんだ」という態度で、あくまでリサーチャーやら秘書やらは「俺様の仕事を楽にする存在だ」と思ってしまう人間が。正直かわいそうだと思う。彼らがお前のために仕事をしてるんじゃない。仕事をさせてもらっているんだ。もっと言えば、彼らを含めチームでクライアントに付加価値を出しに行く仕事であって、チームメンバーにそんな態度をとるな。そういいたい。

 

バックオフィスの人に救われる。そういう瞬間が本当にあるし、関わってくれるバックオフィスのメンバーによって、プロジェクトの難易度が変わる、という場面が事実ある。凄いバックオフィスの人、いるんだよな。その話は明日書こう。