日本の大企業には行きたくない病
コンサル新卒入社あるあるの職業病が、「日本の大企業には行きたくない」病である
少し前にバズった記事なのだと思うが、先日「5年いた富士通を退職した理由」というエントリーを目にした。そうそう、日本のSIerってこんな感じなのである。彼らも危機感はあるのか、つまらない小手先の努力は一生けん命やっていて、1年ほど前一緒に働いていたSIerの人も、「弊社もWeWork契約しまして」とか言ってたな。俺らクリエイティブ感、を演出するための工夫なのだと思うが、社内は明らかにこのエントリーにあるような惨状だと思う。
SIerに限らず、日本の大企業は社内に潜り込むと、「なんでこんな非効率な事やってるの?」とか、「なんでこんなに能力のない人が飯を食っていけてるの?」と思う事ばかりである。アメリカの大企業も似たような部分があるが、雇用が硬直化していない(=つまりすぐに解雇できる)おかげで、日本よりは大分ましなように思う。
外資戦略コンサルに新卒で入ると、社内はどことなく欧米の価値観があり、合理的・効率重視という感じだが、クライアントは日本の伝統的大企業が多いため(当然高いフィーを払える、売上最低5000億円のような会社)、日本企業の社内をつぶさに観察する事になる。そこで目にするのが、まさに先のエントリーで書かれているような、非効率な職場の実態なのである。しかも当然プロジェクトが変われば別の職場にお邪魔するわけで、新卒でも3年もすれば、少なくとも5社くらいの現場は経験する事になる。
こうした日本企業の職場の実態を目にするうちに、「こんな環境では働きたくない」という思いが日々大きくなるのである。これは特に外資戦コンに入るような、意識高い系の優秀な人々にとってはごく自然な感情だと思うし、日本企業でよれよれになりながらしがみついて働くおじさんたちを反面教師にして、自分はスキルを磨こうとか、もっと面白い事をやろうというモチベーションにしていくわけである。
こうして、外資系IT企業やスタートアップにどんどん元戦コンが流れていく。