何事も図で捉える
何事もおおざっぱに図で捉える能力、というのはコンサルタントして非常に重要であると感じている
社会人になってから多くのビジネスマンと接してきたが、「図で捉えることが得意な人」とそうでない人はかなり顕著に分かれると感じている。より正確には、図で物事を捉える能力はかなり後天的なものだと思うので、そのような思考を意識してトレーニングしてきたかどうか、で大きな差が生まれているように思う。
ことコンサルタントという職業においては、この図で捉える、という能力は極めて重要だ。これまで接してきたコンサルタントの中で、優秀だなと思う人は例外なくこの能力にたけており、また特に図で捉えることが大好きな日本人をクライアントとする場合、より重要性が増す。日本人相手だと、色々なものを図やイメージで示した方がはるかに伝わりやすいのである((日本人とアメリカ人で好みが異なる事は以前のエントリーで触れたとおりである))。
コンサルタントが会議でホワイトボードにすらすらと状況をまとめ始める姿を見たことがあるかもしれないが、こういった作業を瞬時に、クオリティー高く行えるかどうかは、話している最中から脳内にまとめをイメージできているかが重要で、先の能力に大きく左右される。
冒頭に書いたようにこの能力は後天的に獲得できるものだと思うので、日々色々なものを図で捉えるという訓練が大切だ。例えば新卒でコンサルティングファームに入ると、ビジネスの基礎知識として財務諸表の読み方を勉強したりするが、地頭のいい人間は、項目を事細かに覚えたりする前に、まず図で捉えて理解してくる。例えば下のように。
このように、図で捉えるとどうなるんだっけ、という事を常に考えて、地味に自分のベース能力を高めていくべきだと思う。