わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

戦略コンサルに勤めていても論文が書ける

戦略コンサルに勤めていて、学術論文を書くことはないだろうと思うかもしれない。確かにそのような機会は「ほぼない」といってもいいかもしれないが、実は全くないわけではない。

 

実際に自分はボストンオフィスにいたころに、一本論文を書いており、下記リンクでPDFが公開されている:

The Anatomy of Health Care in the United States

 

この論文の図(Figures)はすべて自分がパブリックデータをもとに作成したもので、結構頑張った記憶がある。Author AffiliationsにはしっかりBCGの名前も入っており、BCGがオフィシャルに行った仕事である。

 

ヘルスケア、というかなり高い専門性を要求される領域にいたからかも知れないが、製薬企業のR&Dの生産性やアメリカの特定の薬剤の市場を調べて何らかのレポートとして公表するのを手伝うという仕事は結構あったように思う。上記論文の時は、Johns Hopkinsの医学部の先生と一緒に執筆したのだが、やはりアカデミックにいる人は見ている視点が面白く、議論する中で色々と勉強になり、かつアメリカの医療制度に対する理解がかなり深まった。

 

企業に対するコンサルティングだけでなく、こういった「コンサルティングに役立つかもしれない知見を深ぼる」というアカデミックな側面もある、という事はもっと知ってもらってもいいと思う。