わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

英語で検索する事の大切さ

自分はたまたま子供のころ父親の仕事の関係で2年半ほどだがアメリカに住んだことがある、いわゆる帰国子女で、英語に抵抗はない。またその経験からか、言語自体に強い興味を抱くようになり、少なくとも英語に関しては帰国後も能動的にかなり勉強したので、その奥深さ、non-nativeがnative並みに身に着けることの難しさを痛感しつつも、日常的に用いる事自体には違和感がない。

 

規模の大きな会社でいうとBCGやMcKinseyに勤めたことがあるが、そこにいるレベルの人達だと、「英語ができない」という人でも世間一般から見たらかなり高度に英語が扱えており、あらためて振り返ってみると、英語ができない人たちに囲まれた経験があまりないかもしれない。むしろ、McKinseyのようなGlobal色が強い会社だと、英語が明確に昇進基準に組み込まれているし、英語+中国語+XX語ができる人がざらにいる、みたいな環境なので、「英語しかできない」事に劣等感を感じたりもしてきた。

 

という感覚の持ち主からすると、インターネットで何かを検索するときに英語を用いるという事はごく自然で、むしろ「英語で調べなかったら何も出てこないじゃん」と思っているわけだが、世の中を見渡すとそうでもないらしい。

 

システムエンジニアのように、日々実質的に英語(≒プログラミング言語)を書きまくっている人の中にも、エラーを検索するのに日本語のサイトを見たりする人間がいるらしいし(ちなみにまともなエンジニアは必ず英語サイトを見るし、必ず英語のドキュメントを読んで理解しているものである。日本語サイトに頼っている段階でダメエンジニアとレッテルを貼ることができるだろう)、NY Timesのサイトに一度もいった事がない人も結構いるらしい。

 

何かを学ぼうと思ったら、オリジナルの言語にあたるというのがごく基本だと思う。その観点からすると、コンサルタントは英語が使えないとお話にならない。なぜなら、コンサルティングという職業自体がそもそもアメリカで生まれたもので、その概念のほぼすべてがアメリカから来たものだからだ。先日のエントリーで触れたPPMも、英語のWikipediaの方がはるかに詳しく情報が書かれており、その背景にある概念まで触れられているので、日本語のWikipediaを読んで理解する場合と比べると、それだけで雲泥の差が生じるだろう。

 

「知」はスケールが効くもので、1.2億人しか使わない言語で検索するより、10億人以上が使う言語で検索したほうが得られるものがはるかに大きいという、当たり前の事を念頭に、英語で検索する癖をつけるとよいと思う。