わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

組織は頭から腐る

「組織は頭から腐る」とはよく言ったもので、実感ともよく一致している。

 

先日某戦略系コンサルティングファームのパートナー一覧を眺めていたら、ある人物の名前があり、自分の目を疑った。その人物は新卒でそのファームに入り、一度外に出た後プロジェクトリーダーとして戻ってきたものの、あまりに下からの評判が悪く、クビに近い形で辞めさせられた過去を持つ。当時、ジュニアの間では「殺し屋」と呼ばれるほど下の扱いが粗く、マネージメント能力が限りなくゼロに近いので長時間労働を強いるタイプで、その上性格も非常に短気で自己中心的。クライアントの前で携帯を壁に投げつけてビビられるわ、ジュニアが目に余るのでアップワードフィードバックで事実を報告しようとしたら突然「アップワードフィードバックは書かないでくれ」と泣きつくわ、口を開けば「今の若いやつらわ、、、」と自分がいかに苦労したかを盾にするわで、リスペクトできる部分が一ミリもない人物だった。

 

そんな人間が今やまたファームに戻ってパートナーになるわけである。

 

これは何を意味しているのか。要するに、その某ファームは、(表面上色々働き方改革に取り組んでいるように見えても)そういったカルチャーだという事だ。結局今のパートナー陣は、労働時間などといった概念すらない、まさに「激務」の時代を生き延びてパートナーに上り詰めており、なんだかんだそういった思想を共有できるものをかわいがり、潜在意識の中では働き方改革など糞くらえと思っているわけである。分からなくはない話だ。

 

組織が頭から腐る理由は単純で、ごく平たく言えば「上司は自分より頭のいいやつを昇進させない」ためである。自分が経験してきたこと、その価値観がすべてであり、それに当てはまらない奴は認めない、という意識が多かれ少なかれ働くために、そのような事になるのだろうと思われる。

 

これを仕組み的に解決するにはどうしたらよいのか。実はシンプルな解がMcKinseyの組織運営にあると感じており、今度もう少し思考を深めて、差し支えない範囲で書いてみようかと思う。