わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

(続)組織は頭から腐る

組織は頭から腐る、というが、腐るのは労働環境やカルチャーだけではない。デジタルへの対応度合いもまた「頭から腐る」のである。デジタルの場合、「頭の寄与度」が極めて高いのが特徴だ。

 

経営層やマネージメント層にデジタルの理解がないと、組織全体でデジタルへの対応が大きく遅れるし、そういった状況を実際に何度も目にしてきた。「なんでそんなアプリにユーザーが付くと思ったのか」、「なんでそんな業務アプリを導入したのか」、逆に「結構まともな企画なのになぜ社内稟議を通らなかったのか」、そうした疑問を抱く場面の裏には、ほぼ必ずと言っていいほど「わかってない上司や経営陣」がいる。

 

全社戦略の中でも特にデジタル戦略がこれだけ重要になってきている状況で、経営者がデジタルの事を理解できていないと自認するのであれば、本来は、経営者と同等の権限を持ったCTO的な役割の人を立て、権限を委譲するという事が正しいと思うが、それが効果的に実践できている例をあまり知らない。60代の社長+デジタルネイティブの20代のCTOのコンビというのも本来あってしかるべきだと思うが殆ど聞かない。

 

結局、多くの日本企業のデジタル音痴は、経営者の責任だと考えるべきだろう。