コンサルスキルを身につける(前提となる思想)
前回、「はじめに」で、「思想を理解する事が重要だ」と書いたが、ではその「思想」とは何なのか。物凄く端的に言い切ってしまえば、それは
物事は「構造化」して伝えると分かりやすい
という事だ。そんな事当たり前じゃないか、言われなくてもわかってる、といった声が聞こえてきそうだが、思想の本質は本当にそれだけな気がする。「構造化する」、実にシンプル。
だが、重要なのは、「構造化」をいかに具体的に、咀嚼して理解するかだ。本屋にいってビジネス書籍のコーナーに立ち寄ると、「ロジカルシンキング」や「論理思考」といった言葉があふれているが、要するに「構造化」の事を指していると私は理解している。つまり一般にもその重要性は理解され、仕事に役立つと広く認知されているわけだが、それでも多くのサラリーマンの方がそれを実践はできていない実情がある。それはなぜかと言えば、「構造化の仕方」が曖昧にしか説明されておらず、かつどのようにトレーニングすれば身につくのかも伝えられていないからではないか。
コンサル会社の新入社員は、「物事は構造化して伝えると分かりやすい」という思想に基づき、構造化の仕方を体系的に叩きこまれている。構造化は、パワポ資料、エクセル、クライアントとのコミュニケーションに至るまで、すべてのベースとなっており、構造化の能力と資料や話しの分かりやすさは見事に比例する。
では構造化はどのように身につけていくべきか。コンサル会社でのトレーニングの実態も踏まえ、ブログでは大まかに次の順番で説明していこうと思う:
1. メモの書き方
2. パワポ資料の作り方
3. エクセルの作り方
パワポとエクセルの前にある「メモの書き方」。実はこれが一番重要で、構造化を身につけるためには最適のトレーニングとなる。メモが綺麗に書けるとパワポ・エクセルは自然と綺麗になる。どういうことか、それはまた次回。