年収1000万円は、全世界で5,651,020番目に金持ち
(今日は長い一日だった、疲れた)
先日とある知り合いと議論している中で、「認知バイアスって怖いですね」という話になった。世の中には認知バイアスがあふれている。
例えば子供。世の中、大半の情報は、「子供を持つことは素晴らしい」という方向に偏っており、「子供を産んだが後悔しかない」とか「子育ては向き不向きがあるから、子供は産まない方がいい」という情報はあまり表に出てこない。そう思っている人は多くいるのかもしれないが、あたかもいないように扱われるというか、とにかく子供って素晴らしいというポジティブキャンペーンであふれているわけである。
スタートアップもそうだと思う。最近まわりでも起業する人が多いが、あたかも「起業しなければならない空気」のようなものがあり、それをプレッシャーに感じている人もたくさんいると思う。
起業する人なんて、世の中全体でみればマイノリティーの中のマイノリティーな気がするので、プレッシャーに感じる必要など全くないのだが、ファクトをファクトとしてきちんと理解する事、それがいかに難しい事か、という事なのかもしれない。そういう事のあらわれか、ハンス・ロスリング氏の著書「ファクトフルネス」が世界で約100万部のベストセラーになっているらしい。(ちなみにハンス・ロスリング氏と言えばこのTed talkが素晴らしい)
自分は、自分が不幸なんじゃないか、自分だけが、、、といった気分になったときには、Global Rich Listを見るようにしている。自分の年収を入れると、自分が世界で何番目に金持ちかを教えてくれる。例えば年収1000万円とすると、「上位0.09%に入り、565万1020番目」といったように。これを見ると、日本に生まれた時点で自分は幸せだ、もっとリスクをとって好きなことをしよう、という気分に立ち戻ることができる。