わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

キャリアの考え方

キャリアには正解というものがない。正解がないから面白いわけだが、自分は「好きかどうか」×「一緒に働く人」×「セグメント」でキャリアを捉えるとよいと思う

 

各人のキャリアには正解というものは存在しない。自分が選択した道が常に正解であり、そう思って進むべきである、と思う。正解がないからこそ人生はとても面白い。

 

なので、基本的にキャリアの相談というのは非常に苦手である。自分が言った事が何等かその人の考えに影響を与えるのが申し訳ない、というか気持ち悪い、というか。「自分の中に答えはあるよね?」と一言いって終わりたいのだが、一応自分の中では以下のフローに沿って考えるとよいのでは、と思っている

 

  1. 大原則は「好きな事をやる」に尽きる
  2. しかし、好きな事がある事自体はまれなので、その場合、少なくとも「嫌いではない」事に携わるようにしておく
  3. その際、例えばいくら好きな事でもまわりの人間との関係性が悪いと不幸になるので、一緒に働く人と相性がいいか、は慎重に考えるようにする
  4. ここまでで自分が何をするかは決まるわけだが、一歩引いて、キャリアのセグメントを鳥瞰して、自分がどこに属しているかは把握しておくようにする

 

まず大原則は、自分が本当に好きだと思う事、これを仕事にしたいと思える事がある人、は迷わずそれをやるべきだと思う。それが儲かるかとか、周りからどう思われるか、そういった事は一切気にせず、躊躇なくそれをやるべきだ。好きな事を仕事にできる、という事ほど幸せな事はない。いや、正確には、好きな事を仕事にしている人で不幸せな人を見たことがない。

 

ただ、そういった人は非常に稀である。自分が本当に好きだと思えるものに出会っている人は世の中の5%くらいで、残りの95%の人はそういったものに出会っていない様にも思う。なので、次に大切なのは、「自分が嫌いな事はしない」という事だと思う。好きな事は、と問われて答えに窮する人でも、嫌いな事は自分の中で結構クリアに分かっている人が多い。例えば体育会系の飲み会は嫌いだとか、一日中デスクワークは何となく嫌だ、とか。その嫌いなことを洗出し、それをしなくて済むような仕事をできるだけ選んだ方がよいと思う。

 

その上で、日々の自分の幸せを決めるのは、半径3メートル以内にいる人たち、であることが多いので、一緒に働く人たちが重要である。例えば、自分が嫌いではない仕事ができるA社とB社から内定があったとして、A社は面接官に若干の違和感を感じていたが、B社は非常に自分が合いそうな面接官だった、といった場合、間違いなくB社を選んだ方がよい。その他の給与等の条件は一切気にせず、である。日々自分が一緒に働きたいと思える人たちと働いている事は、年収200万円の差、よりはるかに重要である。

 

そしてそうやって仕事を選んだとして、同時に自分の立場を鳥瞰し、自分がマクロでみるとどういったキャリアを選択しているのか、を理解しておくとよいと思う。国際非営利団体である人口調査局の推計によると、これまでに地球に生まれた人の数は、1076億人、いるそうだ。それだけ生まれていれば、自分とそっくりな人生を歩んだ人が一人くらいいそうなものだし、また1076億通りのキャリアのパターンがあるというよりは、ざっくり分類できて、実は数パターンしかない、という結論を導き出せそうな気もする。

 

その鳥瞰した時に見えるパターンとして、少なくとも近代社会において真で、一番分かりやすいものは、『金持ち父さん 貧乏父さん』に出てくるキャシュフロークワドラントだろう(下図)。

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 世の中大部分の人が左上のEmployee、日本語で言えばサラリーマンだろうが、このポジションは労働収入に頼っており、しかも雇用主に搾取される立場である事を自覚しておくべきで、それを理解した上でそのキャリアを選択している、と明確に意識しておく方が賢明だ。世の中のお金持ちはほぼ例外なく右側に属しているが、右側に行く事にもリスクがあり、左側の方が性格的にも向いている人は多い。仮に今の給与に不満で、お金持ちになりたいのであれば、右側に行くしかなく、であればどうやってまずは経営者になればいいのか、など、よりキャリアパスを明確に意識して、努力していく事が出来るようになるだろう。