わかるブログ

人生の後半に向かっていくにあたり、自分の引き出しの中身を色々書いて一旦空にし、新たに学びを深めていかざるを得ない環境を作ろうと思って始めたブログ

新卒で叩きこまれた細かい習慣

新卒で戦略コンサルティングファームに入ったことで、身についてしまった細かい習慣をまとめて書いておこう

 

新卒で入社したBCGで、トレーニングやOJT等を通じて自然と身についてしまった細かい習慣をまとめて書いておく。なおこれらの習慣はBCGに入ったもの全員が共通で身につけているわけではなく、最初に色々教えてくれるメンターや一緒に仕事をしたコンサルタントに強く依存している。また、現役時代は行っていたが、今では行っていない習慣もあるものの、現在行っていないものも含め、今回は思い出せる範囲(≒自分の中で強烈な印象と共に刷り込まれたもの)でパラパラ書いておこう:

 

PCを用いる際、モニターやマウスは使わない(今でも行っている)

  • 一般的に、会社の自席ではモニターやマウスを使う人が多いと思うが、コンサルタントはそれらに依存しない事が望ましい。クライアント先に常駐する事が多く、常駐先でモニターやマウスが用意されていない事が多いというのが最大の理由だ。それらを使わないと生産性高くPCを操作できない状態になってしまうと、常駐先で生産性が落ちるわけだが、それはプロフェッショナルとして許されない。常時、パソコン一台で常にフルの生産性を発揮できるよう、最初からモニターやマウスといった付属品は一切使用しない、という制約の中でスキルを磨くのが正しい。マウスについては、「自分で持ち運べばいいじゃないか」という人もいるが、特に新卒アソシエイトはスピードが重視されるので、マウスを取り出して接続している時間が無駄であり、実際それで怒られる事もある。なので、ThinkPadの赤ポチとは仲良くなるべきなのである

 

コートは着ない、傘はささない(傘は今はさす)

  • コートは、正しいマナーでは、クライアントのオフィスビルに入る前に脱ぐ必要があるが、新卒アソシエイトは下っ端で色々な荷物(資料の束が入ったジュラルミンケースなど)を持たされており、それらを置いて脱ぐ必要がある。そのような動作をしていたら、一度一緒にいたパートナーに、「遅いんだよ、お前が俺待たせるってなんなの?」と言われ、じゃあもうコート着るのすらやめるわ、と思ってから着ていない
  • 傘も同様で、荷物が多いのに傘させないし、畳んだりしてパートナーを待たせるとそれはそれでまた怒られるので、基本ささずに濡れていく。タクシー移動が基本なのでそれでも成り立つが、人によっては、濡れていくとタクシーで来たことがバレバレなのでちゃんとさせ、と教える人もいる。

 

昼飯は食べない(今でも基本行っている)

  • これは先日書いた通り。どうせ10分~15分しか食べる時間とれないし、眠くなって午後の会議でウトウトしたら怒られるし、いいことがないので、食べなくなってしまった

 

タクシーは小銭で払う

  • タクシーに乗る際は、必ず小銭をたくさんもって、とにかくちょうどの額を小銭含めて払うようにしていた。これも一度怒られたからで、730円に対して1000円札を出して支払っていたら、「おせーんだよ。お前を待ってる間にどれだけクライアントにチャージしてると思ってるの?」と怒られ(この時は結構本気でキレられたのを今でも覚えている)、それ以来小銭をじゃらじゃら用意して料金が確定した瞬間に支払ってレシートも自分でちぎって降りるようにしていた。Suica支払いなども、運転手がボタン操作をする必要があるので、時間がかかるため、基本はNGである

 

タクシーの中で先輩コンサルと一緒になったときは、ひたすら話す

  • 先輩コンサル(あるいはプロジェクトリーダーやパートナー)とタクシーで一緒になった際は、必ず色々インプットをもらえるよう、ひたすら話す。プロジェクト関連のインプットで時間を使う事が大半だが、どうしても話題がないときはフィードバックを貰うなど。一度、初プロジェクトの時にタクシーの中で黙っていたら、「なんで確実に抑えられる時間が今あるのに、何もインプットもらわないの?完璧に仕事できるってこと?」と詰められていらい、必ず間を埋めるようにしている。本当は話したくない、Introvertなので。タクシーの中の時間は苦痛でしかなかった。

 

エレベーターの中のボタン操作は必ず自分が行う

  • エレベーターの中の場所取り、これも重要な新卒アソシエイトの仕事だ。ボタンの前のポジションは必ず死守しなければならない。これも何度となく怒られるうちに自然とそこに立ってしまうようになる

 

会議室はいち早く出る

  • これも基本マナーで、新卒は会議室をいち早く出る事が大切だ。偉い方々が少し残って立ち話ができるように、といった配慮らしい。これも一度ペンをしまうのにもたもたしていたらひどく怒られて、それ以来ペンをしまったりするのは辞めて、全て胸ポケットにさすという形になった。で、当時はVコーンのペンで、胸ポケットでインクが漏れてワイシャツがダメになる、というのは当時の新卒あるあるなのではないかと思っている。

 

退席の時に挨拶はしない(今でも何となくそうしてしまっている)

  • 先にオフィスを出るときなど、お疲れ様ですなどと声をかけると、先に帰る空気感で気まずくなるので、基本無言で去る、無言で席に着く、ようにしていた。これは全社的にそんな感じだった気がする

 

これくらいか、なんかよく覚えているのは。小さな事含め、色々叩きこまれるので、ビジネスマンとして、(日本国内でのみ通用する)各種マナーは最高級のものが身につくと思う。